眠れぬ王子と猫な僕
第5章 ちいさき猫
side瑛兎
俺は夜の街を1人で歩いていた。
その行為に特に意味はなく、眠れなかったための暇潰しだ。
――トンッ
少しぼーっとしながら歩いてた俺は誰かにぶつかった。
「あ、ごめんなさい。」
小さく聞こえた声は、ソプラノトーンだった。
だけど、ひどく震えていて今にも消え入りそうなほどかすれていた。
驚いた俺は思わず声をかけた。
その時相手の肩に手を置くと、とても小さくて細い身体が震えていた。
何より驚いたのは、その子が血まみれで服もボロボロだったことだ。
顔はまるでフランス人形の女の子のようだったが直感で男の子だとわかった。
―――守ってあげたい。
そう思った。
その後、俺の家に連れてきた。
まぁ、下心ありまくりだけど、それを感じさせないどころかお人好しな雰囲気をだして、飛びきり親切にする。
色々話してるうちに、名前を教えあう。
彼の名前は雨凪妖巳というらしい。
俺の部屋で妖巳は、自分は化物だから俺とは住めないといった。
その言葉を見逃さず、問い詰める。
聞き出した妖巳の過去は、酷いものだった。
そのせいかと思うが、まだ俺に壁を造っている様で、俺が触ろうとするとびくッと肩を震わせる。
どうしたものかなぁ……
色々考えながら、とりあえずは買い物に行くことを提案した。
妖巳は困ったような顔をして、そんなお金はないと断ってきた。
その仕草の可愛いのなんのって!!
全部俺が負担すると言うと、妖巳は自分にできることはないかといってきた。
―――きた。
ここぞとばかりに、お願いをする。
俺のお願いは、、、
添い寝だ。
それは誰でもいいわけじゃない。
俺が無くした何かをうめてくれる人でないと意味がない。
妖巳はその役目を果たしてくれそうな気がする。
その証拠に、俺は出会ったばかりの妖巳をこんなにも愛しいと思っている。
そして、何故添い寝なのかを尋ねてくる妖巳に俺の過去について話した。
俺は夜の街を1人で歩いていた。
その行為に特に意味はなく、眠れなかったための暇潰しだ。
――トンッ
少しぼーっとしながら歩いてた俺は誰かにぶつかった。
「あ、ごめんなさい。」
小さく聞こえた声は、ソプラノトーンだった。
だけど、ひどく震えていて今にも消え入りそうなほどかすれていた。
驚いた俺は思わず声をかけた。
その時相手の肩に手を置くと、とても小さくて細い身体が震えていた。
何より驚いたのは、その子が血まみれで服もボロボロだったことだ。
顔はまるでフランス人形の女の子のようだったが直感で男の子だとわかった。
―――守ってあげたい。
そう思った。
その後、俺の家に連れてきた。
まぁ、下心ありまくりだけど、それを感じさせないどころかお人好しな雰囲気をだして、飛びきり親切にする。
色々話してるうちに、名前を教えあう。
彼の名前は雨凪妖巳というらしい。
俺の部屋で妖巳は、自分は化物だから俺とは住めないといった。
その言葉を見逃さず、問い詰める。
聞き出した妖巳の過去は、酷いものだった。
そのせいかと思うが、まだ俺に壁を造っている様で、俺が触ろうとするとびくッと肩を震わせる。
どうしたものかなぁ……
色々考えながら、とりあえずは買い物に行くことを提案した。
妖巳は困ったような顔をして、そんなお金はないと断ってきた。
その仕草の可愛いのなんのって!!
全部俺が負担すると言うと、妖巳は自分にできることはないかといってきた。
―――きた。
ここぞとばかりに、お願いをする。
俺のお願いは、、、
添い寝だ。
それは誰でもいいわけじゃない。
俺が無くした何かをうめてくれる人でないと意味がない。
妖巳はその役目を果たしてくれそうな気がする。
その証拠に、俺は出会ったばかりの妖巳をこんなにも愛しいと思っている。
そして、何故添い寝なのかを尋ねてくる妖巳に俺の過去について話した。