眠れぬ王子と猫な僕
第10章 確実な関係……?
「瑛兎さん、僕ね、人間じゃないから、皆と違うから、産まれてこなきゃ良かったって、思ってた……。」
嗚咽混じりになったけど、瑛兎さんは僕が喋るのを黙って聞いてくれる。
思ったことを上手く伝える術を知らない僕にはそれが凄く話しやすい。
「で、でもね、瑛兎さんに会えて、生きてたいって、思った…。だから、―――ありがとうっ」
最後は、気持ちを込めて、笑った。
やっと、心から、思いっきり笑えた。
「妖巳……っ」
瑛兎さんは抱き締めてくれた。
僕の全部を受け入れて、包みこんで、瑛兎さんは笑った。
いつもの、僕の大好きな笑顔で……
これが好きってことなんだ………
好き。好き。大好き。
「僕っ、瑛兎さんが好き!」
「俺も、妖巳が好きだよ。」
―――出逢ってくれて、ありがとう。
―――愛してくれて、ありがとう。
大好きな貴方に、沢山のありがとう。
真っ暗だった僕の人生に、今一筋の光が射した。
幸せになれる筈だったに、こんなことになるなんてッ――………
貴方のためなら、僕は死んでもいい。
元々ゴミの様なこの命は、貴方のお陰で輝けた。
後悔はないよ?
Are you Happy?