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眠れぬ王子と猫な僕

第13章 哀しみの連鎖

妖巳side






「にゃぁ〜あ………ん?」





「おはよう、妖巳。」





眠い目を擦り朝を迎えると、瑛兎さんが何かを持ってこっちにきた。




「それなあに?」





「朝食だよ。俺が作ったんだけど、食べてくれる?」





「うん、食べる。」




「よかった。はい、あ〜ん」




ニコニコと笑いながら、スプーンを向けてくる。




でも、そんなことするって考えただけで顔が真っ赤になる。


「や、やだよっ///。自分で食べれるもん!」




「あんなことしといて、今さら恥ずかしがること無いでしょ?」





「〜〜っ///瑛兎さんのバカバカバカ!」



ぺちぺちと瑛兎さんを叩く。





「痛いって、妖巳(笑。お願いだから、一回させてよ。」




「……一回だけだよ?」




「ほら、あ〜ん」




「ん。あ〜ん……」






瑛兎さんは、楽しそうに僕を見つめているけど
その視線が気になって料理の味に集中出来ない。





「どう、美味しい?」




「お、美味しいよ///」





「また、顔が紅い(笑」





「ち、近いんだもんっ!」




「そんなに好き?俺のこと」




「……ぅん。瑛兎さんは、違うの?」




「いや、とっても好きだよ。それからさ、その格好凄くエロいよな。」




「え?……うわっ!!」




瑛兎さんに言われて自分の身体を見ると服は着ておらず


シーツもおへそまで下がっていてキスマークのついた身体が丸見えだった。








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