テキストサイズ

オレンジ

第8章 狂い出す歯車

ワナワナと震えた指先で
唇を触った私は彼の言葉を聞いていなかった。

ファーストキスなのに!?

なんで!

勝手に!?

頭の中が真っ白になりつつ
怒りだけが私の中にあった。


名取を突き飛ばした私は逃げた


初めてのキスは涙の味がして
ただ悲しかった……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ