
オレンジ
第2章 関係
前を早足に歩く背中に
「待って、待って下さい…」
言うが彼の足は止まらない。
何か、気に触る事を言ってしまったのかも知れない。不安で苦しい私は、彼を追う。
やっと屋上で足を止めた長谷川
同時に、チャイムが鳴った。
息を切らし片手を扉に置く私は、長谷川の背中に言った。
「あの、ごめんなさい…
気に触る事をしてしまったなら
謝ります…
逃げないで下さい…」
不安で不安で嫌われたかも、知れないと思ってしまう。でも、それは私の考え過ぎだった。微かに背中が震えている様子に、私は首を傾げながら長谷川の前に回った。
すると、彼はどうやら笑いを堪えている様で口元を押さえいたのだ。
「あの、何が面白いのですか…?」
恐る恐る聞くと
「プッ、くっははは!
お前、絆創膏はね―だろ」
声を出し笑い出す長谷川。原因は絆創膏、確かに私がカバンから取り出したのは絆創膏だったけど笑う程のことだろうか。
でも、嫌われた訳ではなくてホッ胸を撫で下ろした。
「待って、待って下さい…」
言うが彼の足は止まらない。
何か、気に触る事を言ってしまったのかも知れない。不安で苦しい私は、彼を追う。
やっと屋上で足を止めた長谷川
同時に、チャイムが鳴った。
息を切らし片手を扉に置く私は、長谷川の背中に言った。
「あの、ごめんなさい…
気に触る事をしてしまったなら
謝ります…
逃げないで下さい…」
不安で不安で嫌われたかも、知れないと思ってしまう。でも、それは私の考え過ぎだった。微かに背中が震えている様子に、私は首を傾げながら長谷川の前に回った。
すると、彼はどうやら笑いを堪えている様で口元を押さえいたのだ。
「あの、何が面白いのですか…?」
恐る恐る聞くと
「プッ、くっははは!
お前、絆創膏はね―だろ」
声を出し笑い出す長谷川。原因は絆創膏、確かに私がカバンから取り出したのは絆創膏だったけど笑う程のことだろうか。
でも、嫌われた訳ではなくてホッ胸を撫で下ろした。
