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第7章 蠢く策略

他の班も外に集まりつつ、私は木影に居た長谷川を見つけた。

駆け寄る私を怪訝な顔で長谷川は持っていた、パンパンに膨らんだ鞄をジ―っと見ながら

「それなに?」

「へ? 鞄ですが……」

「いや、見れば分かるし中身の話し」

「あ、これは。
もしもの為の道具が入れてます」

私が首を傾げ言うと、深く息を吐かれ
瞬時に、チョップが頭に直撃していた。

「アホか!!
今から山登んのに、なに考えてんだ!!」

「はえっ!?
だ、ダメでしたか?」

痛い頭を押さえ見上げる私を、長谷川は呆れた顔で見ながら眉を潜めた

「たくっ、面倒くせぇ……
それよこせ」

「鞄をですか?」

訳が分からない私は、取り敢えず鞄を彼に渡すと

「ゲッ!?
予想以上に重もっ……」

「そうですか?」

そう返し、鞄を持とうとしたのだけれど
何故か返してくれず

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