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まさか私が…あなたと?

第2章 *姉*

姉は私と一つしか歳が違わない。

なのにまるで姉妹とは思えないほど私とは違う。

明るい色のロングの髪はツヤがあり、今日も綺麗に巻かれている。

水商売を初めて1ヶ月も立たないうちに

店では上位3位には入っていた。

ひっきりなしにな鳴る電話に私は羨ましくも思えた。

どこでどう違う道に私達は進んでいったのか…

昔の姉は荒れ放題で両親も頭をよく痛くしていた。

13歳でシンナー、暴走族、15歳で車を走らせてもいた。窃盗、恐喝、喧嘩にあけくれ、数えきれない程警察にも捕まっていた。

もちろん地元では知らない人が居なかった。

まさか私みたいな妹がいる事を知る人はいないと
言っていいぐらい居なかった。

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