天然男子を攻略せよ
第2章 同棲生活…?!
「なっちゃんおはよー!!」
純は相変わらずの高めのテンションで純粋な笑顔とともにこっちへ走ってきた。
「うん!おはよ。……そんなに全力で走らない方が良いと思うんだけど……。」
「……え?何?聞こえなー……。」
……ズコッバタッ。
あーあだから言ったじゃん…。
純の行動パターンは大体想像がつく。
今はきっとそこにある小石につまづいてそのままズドーンって感じですね。きっと。
「いってぇぇぇぇ。なっちゃん何でもっと早く言ってくれなかったの??」
よく分かんないけど半ギレの純。
……何で?!
「さっき言ったわぁぁぁぁ!!純が聞いてなかっただけでしょうがぁぁぁぁ!!ボケェェェ!!」
私の女とは思えない怒声が朝の通学路に響いてこだました。
私の怒りを察知してか純は光の速さにも負けないくらいのスピードでその場に土下座した。
と同時に私に負けないくらいの声で
「ひぃー。すみませんでしたぁぁぁ。どうかお許しをぉぉぉ!!」
という声が辺りに響いた。
ひぃーて何だよ。
まぁそれほど私が怖かったようで……。