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トライアングル・ラブ

第7章 温もり



「山P、いつも馬鹿みたいにおちゃらけてるけど、姫奈のことちゃんと見てるんだよ。さっきだって、怖がりの姫奈がトイレ一人で行くの珍しいって気づいたのは山Pなんだから。」


山ちゃん…。


「行ってきな?」


沙織は私の頭に手を乗せた。
私は静かに頷き、山ちゃんの元に向かった。


山ちゃんの前に立つと、山ちゃんが私を見上げた。


「…山ちゃん。ゴメンなさい…。」


また泣きそう。
私は鼻をすすった。

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