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トライアングル・ラブ

第13章 声



「…え…?」


一瞬聞こえた私を呼ぶ声。

低く、優しい声。

例え全然聞いてない声でも、一回聞けば、誰だか分かるよ?


「姫奈?」


呼ばないで。
私の名前を。


…涙が出ちゃうから。


「…優貴…。」


私は涙をグッと堪えて言った。


「良かった、やっと出てくれた。」

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