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トライアングル・ラブ

第15章 泣き虫



「俺も沙織も山Pも、泣き虫で子供っぽい姫奈が良いんだ。今更、気にするなって。」

「ふぇ…っ。」


今日の裕也がいつもの何倍も優しいから、涙が止まるわけはない。


「あーもう。泣きすぎ!」


裕也は私の髪をグシャグシャに撫でた。


「ゴメ…ゴメン…なさ…。」

「…まぁ良いよ。今は泣きたいだけ泣け。」


裕也は私が泣き止むまで、頭を優しく撫でてくれた。


そんな時間がとても心地好かった。

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