テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第18章 盗み聞き



言いたいことってそれだけ?!


でも…梅ちんありがとう。
私、頑張る。


私は職員室近くの階段を上り、教室に戻る道を歩きだした。


教室がある階に到着すると、裕也の姿が見えた。

裕也とはあれから話していない。


“裕也に素直になれよ!”梅ちんの言葉が頭に浮かんだ。


「…ゆ…!」


私は勇気を出して裕也の名前を呼ぼうとしたが、裕也が見つめている人が目に入ったので、反射的に近くの壁に身を隠した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ