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トライアングル・ラブ

第18章 盗み聞き



「今返事できないみたいだから…もし一緒に回ってくれるなら、明日の14時またここに来て?」

「…分かった。」


裕也が静かに言った。

それから足音が遠ざかっていった。


気づくと私は涙を流していた。


真理は勇気を出して裕也に自分の想いをぶつけた。

それに比べて私は、裕也に偽りの笑顔を見せ、自分の気持ちに嘘をつき、盗み聞きをした。


臆病で弱虫で泣き虫で…自分が嫌になる。

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