テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第19章 気持ちをこめて



「ゆ、裕也?ここ関係者以外立入禁止だよ?」


言葉とは裏腹に久しぶりに話せた嬉しさが込み上げてくる。

それと同時に、やっぱり好きだなぁって実感する。


「お前、まだなの?」


体育館のステージを見ながら裕也が言った。


「私、エントリー最後らしいの。」


エントリー者が何人いるかは知らないけど。


「あのさ。」


裕也が壁によっ掛かっていた身体を起こし、私に近づいた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ