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トライアングル・ラブ

第20章 “欲しいもの”



「姫奈ってピアノ弾けたの?!」

「たいしたことないから恥ずかしかったけどね。」


私と沙織は開会式を終え、自分たちの教室に戻ってきた。


さっきピアノを終えたあと、号泣しながら沙織のもとに駆け寄ったら、沙織も目をウルウルしながら、“よくやった!”と頭を撫でてくれた。


「いやいや、あれでたいしたことないとかないでしょ!」


教室に戻ると、黒板の前の机に紙の束が積まれて置いてあった。

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