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トライアングル・ラブ

第20章 “欲しいもの”



私はその男の子に近づき、手に持っていたウサギのぬいぐるみを見せた。


「ウサギしゃん!」


男の子は目をキラキラしながらその場にジャンプして言った。


「タッ君、椅子座って、ウサギさんに飲み物とか頼んでみよっか!」

「うん!」


お母さんは男の子の手を引き、空いている席に向かった。

私はそんな2人を見つめ続けた。


席に向かってる途中、お母さんが私のほうを振り向き、微笑んでくれた。

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