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トライアングル・ラブ

第24章 友達と彼女



うわ。
もっと空気重くしちゃった。

私は下を向き、小さくため息をついた。


「…俺の好きな人は…。」


右隣から小さな声がした。

顔を上げ、山ちゃんの方を向いた。


「…俺の好きな人は、好きな人がいるんだ。」


山ちゃんは少し笑っていた。
でも、その笑顔は寂しそうに見えた。


好きな人に好きな人がいる?

それって…。


「一方通行の片思い。」


山ちゃんはため息混じりに笑って言った。

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