テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第25章 押された背中



「…私が隣にいたとき、裕也は姫奈の話ばっかりだった。バカにしてたけど、優しい顔してたよ?」


私は真理の言っている言葉が耳に入ってこない。

素直に…裕也が素直になりたいって思わせてる子がいるってことでしょ?


私は涙が溢れ出す。


「姫奈!姫奈はまだ何も裕也に伝えてないじゃない!」


真理は私の両肩を揺さぶった。

何も考えたくない私は、ただただ涙を流し、真理を見つめることしかできない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ