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トライアングル・ラブ

第27章 理解不能



「いらっしゃいませ~…。」

「…ちょっと、なにそのテンション。」


あれから私は重い足取りで、教室に戻った。
しかし、教室を見渡しても、先に戻ったはずの裕也は見当たらなかった。


一人教室のドアの近くで呼び込みをしていると、沙織が眉間にしわを寄せてやってきた。


「沙織…。」

「あんたミスコン出場者なんでしょ?そんなテンションで1位取れると思ってんの?」


沙織の厳しい発言に言葉がつまり、心が締め付けられる。

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