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「あ、姫奈…？」


私がイライラして髪をグシャグシャとしていると、背後から名前を呼ばれた。


「沙織ぃ！」


振り返ると沙織が不思議そうな顔で私たちを見つめていた。


私は沙織に駆け寄り、沙織の腕に自分の腕を絡めた。


「私、沙織と回るから！もう２人で回ってください！…沙織行こう。」

「え？え、ちょっ、何があったの。」


困惑している沙織をとりあえず無視して、私は沙織を引っ張りその場から足早に去った。