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トライアングル・ラブ

第28章 居場所



「あぁ。もしホントに1位取れたら、一緒に遊園地行こうな。」


しかし、続きが言えなかった私の言葉を、裕也はちゃんと分かっていた。

裕也の優しい笑顔を見て、私は重い重い荷物をやっと下ろせたかのような安心感に浸った。


裕也はいつも私に居場所を作ってくれていたんだね。


何も言わずにそばにいる、気づくとそばにいる、それが裕也なりの精一杯の優しさ。

裕也という居場所があったから、私はやってこれたんだね。

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