トライアングル・ラブ
第29章 変えられぬもの
「さぁ!皆さんお待ちかねのー!ミスコン順位発表の時間だぁー!」
「「いぇーい!!」」
ついに来た。
ついにこの時が来てしまった。
頭上からは眩しいスポットライト。
目の前にはたくさんの生徒。
隣にはミスコン出場者たち。
私は体育館のステージの上で心臓がバクバク、足はガクガク、手にはじんわり汗をかくほど、緊張していた。
今立っているのが本当に奇跡だ。
文化祭のメインイベントと言っても過言ではないミスコンに、2年連続で出場している自分が信じられない。