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トライアングル・ラブ

第29章 変えられぬもの



「姫奈、ミス・プリンセスおめでとー!」

「「おめでとー!!」」


クラスに戻ると、クラッカーの音が響き渡った。

キラキラと輝く紙吹雪に包まれ、改めて自分がミス・プリンセスに輝くことができたことを実感する。


「皆…ホントにありがとう!!」


私は頭に乗っているティアラを右手で取り、皆に深く深くお辞儀をした。


「姫奈の実力だよ!」

「皆、姫奈が1位だって信じてたから!」


そんなクラスメートに私は涙を流さずにはいられなかった。

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