トライアングル・ラブ
第30章 新しいスタート
「ほら、入るぞ。」
裕也が私とパンフレットの間に、1デイパスポート、いわゆる入場チケットを挟んだ。
いつの間にかチケットを買っていたのだ。
「あ…、お金…。」
「そんなことより、早く入ろうぜ。」
私がバックの中から財布を取り出そうとすると、その手を裕也が掴み、入場ゲートへと導いた。
あたふたしている私を他所に、ワクワクしている表情を見せる裕也。
裕也も遊園地楽しみみたい。
私だけが楽しみにしてるわけではなかったと分かると、更に楽しくなってきた。