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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



私はこの時だけ、怖いフリをして静かに裕也の腕を“ギュッ”と抱き締めた。

今は、ちょっとだけお化け屋敷に感謝…かな。


騒ぎに騒いで、泣いて泣いての繰り返しで、やっとのことで明かりのある出口にたどり着いた。


「ふぇ…ふぇ…っ。」


私は明るい外に出て、バックからタオルを出し、顔に当て涙を拭いた。


「…ゴメンな?…そんなに怖がると思ってたけど、思わなくて。」


意味不明だよ、最後の文章。

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