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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



私がパンフレットを睨み付けていると、パンフレットに影が映し出された。

ゆっくり顔を上げると、息を切らした裕也がいた。

告白すると決心してから裕也を見ると、更に鼓動が早くなる。


「ほら。欲しかったんだろ?」

「…へ?」


欲しかった?
よく分からない私は、裕也に向かって首を傾けた。


すると裕也は、私に小さな四角い紙袋を差し出した。

紙袋にここの遊園地の名前とマークが印刷されているので、おそらくお土産屋さんで買ってきたのだろう。

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