
トライアングル・ラブ
第30章 新しいスタート
「私…バカで…、アホで、天然で、泣き虫で…っ、ダメダメだけど…それでも、…裕也が…っ…好き…。」
最後の方はもう涙が洪水状態。
涙を流さず笑って告白することが目標だったのに、結局涙を流してしまった。
「…最後の方、聞こえなかった。」
裕也が真剣な眼差しを私に送る。
「私…っ!裕也が…っ、好きなの…!」
私はもう半分やけくそ状態で、今度は大きな声で裕也に伝えた。
伝えたときはもう心臓が破裂するくらいバクバクで。
それでも、やっと気持ちを伝えることができた達成感と安心感があった。
