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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



「…俺は、姫奈のこと…。」


そこまで言うと、裕也は下を向き、小さく息を吐いた。


“俺は、姫奈のこと友達以上には思えない。”
そんな言葉が来るんだろうな。


でも、私は気持ちを伝えて後悔はない。

怖くたって、傷ついたって、好きな人に“好き”って伝えることが大切だって気づいたから。


すると裕也が再び顔を上げ、私に視線を送った。


「…俺は、姫奈のこと“好き”じゃなくて…。」


そこまで言うと、裕也が私に優しく笑った。

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