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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



「俺のパクんなよ。」


裕也が私のおでこにデコピンをした。

そんな行動も、もう甘く感じてしまう。


「…ねぇ、裕也の気持ち…もう1回言って?」


裕也の“大好き”もう1回聞きたい!


「バカ。もう言うわけねーだろ。」


裕也が鼻で笑いながら言った。


あの裕也が、意地悪で無愛想な裕也が、“大好き”って言ってくれた。


これ以上にない幸せだよ。

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