トライアングル・ラブ
第37章 見つけた答え
「…エヘッ。」
私は裕也の腕の中でついにやけた。
すると、裕也から「お前は調子のんな。」と拳骨を頂いた。
ねぇ。
私たちは、お互いがお互いのことを、本当に大切に想っていたんだね。
大切に想えば想うほど…周りが見えなくなる。
自分の欲求だけを満たしたくなる。
だけど、最後は気づく。
好きな人に“好き”って伝えることが、一番大切だということに。
恋人にならなくても、気持ちを伝えることが、何よりも大切なんだ。
私は、それを山ちゃんに教えてもらったんだ。