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トライアングル・ラブ

第38章 変わらぬ絆



「…なんでもない…。」


沙織は静かに鼻を啜った。
何か意味ありげな沙織の行動に、私は何も言えず、固まってしまった。


「私、姫奈に会えて良かった…。これからもずっと、親友でいてくれる?」


いつもの強気な沙織ではなく、とても弱々しい沙織に私は何故か切なくなってきた。


「当たり前じゃん!沙織がいなきゃ、私ダメだもん!」


私は再び沙織に抱き着いた。
沙織はさっきよりも強く私を抱きしめた。

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