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「 Te amo。」

第14章 卒業式。


「乗って。」

掴まれた腕に釘付けになる。

裕貴はサッと自転車に乗り「早く乗らないとおいてくよー」と言うから慌てて後ろに乗る。


「ちゃんとつかまってね?」


そこから駅前のカフェまで一言もしゃべれなかった。



だって裕貴くんの大きな背中と控えめに掴んだ制服、男の子だなぁって嫌でも意識しちゃう。

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