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「 Te amo。」

第14章 卒業式。

本気で前に乗ろうとする駒見さんをなんとか説得し、後ろに乗せて走り出す。


学校からの道のりよりもだいぶリラックスしてる気がする。


「ねー裕貴くーん!」

「なにー?」

「私ね、話してて思ったことがあるんだけど。 私前に裕貴くんに会ってるような気がするの! 」


「前?」

「うん! いつだったか思い出せないんだけど〜。」



僕は覚えてるよ。

「僕のこと、思い出して。」

「え? なになに? 聞こえない〜なんて言ったの?」
僕は笑って君に言う。



「また、会ってくれる?」
僕はこれからの君を近くで見ていたいから。




たとえそれが、“ 友達 ” でも。

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