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「 Te amo。」

第15章 3年生。 ー 迷える子羊ー

切ろうとケータイを耳から話した瞬間、


『もしもし裕貴くん?』

うわっ

「も、もしもしっ!どうしたの?」

バカだー!

『えー? ふふふ。 どうしたって・・かけてきたの裕貴くんでしょー?』


楽しそうに笑う君の声が聞こえて、なんだかホッとする。



「元気?」


少し間があって、返事が返ってくる。

『・・・元気だよw それよりどうしたの?』




嘘が下手だよね。


僕には分かるよ?




でも、僕には言わないから・・。



せめて僕は




君の側に居てあげたいんだ。

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