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「 Te amo。」

第15章 3年生。 ー 迷える子羊ー

【 柚子 】

裕貴くんはなぜかすごい慌てていて、何を話すのかも忘れてしまったらしい。


なんだか笑ってしまう。

あれ?
私・・久しぶりに笑ってる気がする。



「裕貴くん、ふふふ。あのね、ありがとうw」


どうして「ありがとう」と言われたのか分からない裕貴くんも、私につられて笑う。

『はははっ・・・まぁ・・いっかw』

「裕貴くん、変なの〜(笑)」



しばらく他愛もない話をして電話を切った。



ブー ブー ブー ブー

メール・・・裕貴くんから?

なんだろ。




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