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賄賂は君の身体で

第8章 恋人宣言です!!

小柴の拍子抜けの返事に、万里は不安になって見上げた。



告白…

初めての告白は、何とも惨めな格好になってしまった。



「あの…万里?」


「…っ、はい。」



泣くな。
緊張し過ぎて…
いきなり前振りもなく、ムードも無い。

恥ずかし過ぎて、泣きそう。



「それ言いに走って来たの?…それ知ってるし。でも有難う。何度聞いても嬉しいよ?」



優しい声が降ってきた。
でも、顔が上げられない。



「万里?」


「っ会長は…」



その言葉の続きが言えない。
『私を好きですか?』

何度か言ってくれた『好き』は、しっかり私に伝わってたし…

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