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「これが、お前さんが乗るＭＩＬだ。」
結構小さめのＭＩＬ３㍍ほどだ。
「なんか小さくないですか？」
「まあな、旧式のＭＩＬだからな。１０年くらい前のやつだ。」
マリアは答える。
「そうなんですか。」
機体はなんか太ってる人みたいに見える。全身真っ黒な機体だ。
「こっから乗るんだ。」
男は、ＭＩＬの後ろの首辺りのレバーをひく。
「さ、入れ。」
「は、はい。」
カイはＭＩＬに乗る。
「これが、こいつのカギだ。」
そう言ってカイに白い長方形の物を渡す。
「これ、どうするんですか。」
「目の前に穴があるだろ、そこに入れるんだよ。」
「あ、これですね。」
カイは、カギを差し込む。まるでパソコンが起動するかのように、機内のあちこちの画面とかが光出す。ガチャンと音がした。カイが振り向くと入り口が閉まってしまった。
「お、男かお前名前は？」
「カイです。よろしく。君の名前は？」
「はは、俺は人工知能だ名前なんて無いよ。みんなＡＩって言う。」
「じゃあ俺が名前つけようか？」
「いらん。」
「シャドーだ。ケッテー。」
「勝手につけんな！」
「まあまあ落ち着けってシャドー、俺初めてだから色々教えてくれよな！」
「お前、初めてって言った？」
「うん、でどこをどーすれば動くんだ？」
「ふざけんな！降りろ。」
「何でさ。」
「俺は初心者といっしょに、軽い仕事なんてしたくない。もっと腕のいいやつと組むんだ。」
「それは無理だね。」
カイは、きっぱり言う。
「なに～何でだ。」