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みえない鎖

第15章 切断

何も感情が湧かない事の方が驚きで、

それだけアキに侵食されてるっていう証拠でもあって、

履歴もメールも一言でいえば面倒としか思わなかった。

返事を律儀にしなきゃいけない相手でもないし、むしろ邪魔。

速攻で着信もメールも拒否。

すがすがしいほどさっぱりしていた・・・。



「・・・ちゃん、瑠璃ちゃん」

はっ、と我に返る。

・・・ヤバい、バイト中でした。

「瑠璃ちゃん、調子悪い?ぼーっとしてたから」

声をかけてくれたのは、バイト仲間の香奈子さん。

「大丈夫です」

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