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みえない鎖

第15章 切断

履歴を見た時、

見覚えのある番号の筈なのに、一瞬、誰からか解らなかった。

アキがいるところで見るべきじゃないと思って、携帯から目を離した。



家まで送ってもらった後、、メールの方を見たけど、

“今度会えるかな?”

というシンプルなもの。



ぷつりと切れた糸に対してどうしたらいいか解らなかったあの頃。

あんなに、落ち込んだのに、

どうして・・・という混乱、

懐かしさ・・・という懐古、

愛しい・・・・と思う恋慕

・・・・・・というものが一切無かった。

強いて言うなら、相手に対して何も感情が湧かない、過去の人。

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