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みえない鎖

第15章 切断

必要なものを買って、車で移動して、見知らぬマンションの地下駐車場に入っていく。

入る前にちらりと見えたマンションの規模が大きく見えて、少しびっくりしながらも。

車が止まると、手を繋いで導かれるままに歩く。

「大きいね」

「元々は俺のじゃない。前に兄貴が住んでた」

「そっか」

「まだ大学生って奴だからな。マンション手に入れる様な金は流石に持ってねえよ」

エレベータに乗り込むと、静かに上がっていく。

アキが推したボタンの階にたどりつき、とある部屋の前で鍵を開けた。

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