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みえない鎖

第17章 回想

不意にまぶしくなって、意識が戻る。

瑠璃が隣にいる事で、ここが何処か一瞬解らなくなったが・・・。

「家か」

それも、兄が家で仕事をする為に使っていた部屋。その部屋で煌々と電気をつけたまま、瑠璃を幾度となく意識が飛ぶまで抱き倒した。

過去、家に女をつれ込んだ事はない。後々面倒だから。

瑠璃は面倒な女とは違うと解っている。というか、面倒だろうが何だろうが、惚れた女を家に上げない、という事は考えてない。

ただ、今日は家に連れて帰るつもりは無かった。バイト帰りに何処かで食事をして、家まで送り届ける予定だった。

だったが・・・。

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