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みえない鎖

第17章 回想

いつしかバーには来るものの、ショウタの話はしなくなった。

で、何時から瑠璃に対しての感情を持ったかは解らないが、瑠璃が俺に気がある、と自覚した方が先かもしれない。

瑠璃の視線を感じるごとに、不快感は感じなくて、むしろ高揚感の方が強く、

のみ過ぎてほぼつぶれた瑠璃を介抱のつもりが、味見と称してラブホテルで抱いたのが始まり。

でも味見、といっても興味の無い女に手を出す気はない。だから好意はあったのだろう。自覚ないまでも。

まさか抱いて1カ月もたたないうちにこうなるとは予測出来なかったけど。

「彼女、って言ったらびっくりされるな」

兄に。

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