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みえない鎖

第18章 微妙なずれ

今日はバイト忙しかったから、結構疲れてる。その上こんなどうしようもない話聞かされて・・・アキに見られたら・・・、

ってアキに見られたらヤバい!!!

思わず血の気が引く。
こんなどうしようもない元彼がいるこの状態、見られたくないっ!

・・・っとエレベータが降りてくる音。
そして、家族だと思われる人達数人が降りてくるのを見て、ここだって思った。

咄嗟に目に入ったのは、ショウタのYシャツの胸ポケットに入っている眼鏡。

それを取り出し、出口の方に投げ転がす、と同時にエレベータに飛び乗って、閉めるボタンをこれでもかってぐらいに連打!!

「おいっ瑠璃っ!!」

私を追いかけるか眼鏡を追いかけるか、判断を一瞬迷ってくれたのか、無事エレベータは上昇して・・・。

着くと同時に、ダッシュして鍵を開けて部屋の中に滑り込んだ。

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