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みえない鎖

第19章 絡まる視線と・・・

「瑠璃らしいな」

何の話か解らず、返事を返さずいると。

「部屋」

「そう?」

「華美でないところが」

女の子らしいぬいぐるみが大量にある訳でもなく、部屋の色彩が可愛らしい訳でもないけど。

「普通だよ。とりあえず座って。何か飲む?」

最初のインパクトから慣れてきた私は、普通に話を振る事が出来たのだけど、

「あればコーヒーな。ブラックで」

と近くにあったソファに座りつつ、ネクタイを緩める姿に、再びドキッとして。

・・・今日、私はオカシイかもしれない、とアキから目線を慌てて反らす。

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