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みえない鎖

第21章 独占欲

目が覚めた時、何時もの見なれた部屋の筈なのに、一瞬落ち着かない気持ちになった。

何も身にまとっていない事、そして隣にはしっかり私に腕を絡めた、アキ。

・・・場所は変わっても、朝を迎える度にアキは当たり前の様に隣に居て、

嬉しい半面、いない日の朝がとても怖い気がし・・・たけど、とりあえずイヤな想像は頭から追い出す。

外から朝日が差し込み、既に明るい。首だけ動かして壁にかけてる時計を見ると、9時過ぎ。・・・寝すぎ?

「おはよ」

アキは起きていたらしく、耳元で囁いた。

今のアキの声、寝起きの気だるさも手伝って、少し色っぽくて、聞く方は照れる。

「起きてたんだ」

「そろそろ起こそうと思ってた」

「どうやって?」

「こうやって」

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