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みえない鎖

第5章 始動

シャワーして着替えを済ませた。
アキは既に身支度を整え、もう淡々としていたから、もう甘い雰囲気にはなりそうにないとは感じていた。

「携帯出せ」

「嫌」

「俺のケー番とメルアド要らないか」

・・・アキの連絡先?

びっくりして思わずきょとんとしてしまった。
アキの連絡先は本人に聞いても、絶対教えてもらえないって噂だったのに?

「い、いる」

「ヤる時以外も素直じゃねえな」

アキの連絡先を教えてもらえるなんて、嬉しい。

そういえばバー以外で話をしたのは、酔っ払いの男に絡まれていた私を助けた時以来だと思うけど・・・。

基本、エロいらしい。アキは。
バーテンダーよりホストが正解に近いかもしれない、なんて思う。

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