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みえない鎖

第5章 始動

赤外線通信で連絡先交換。
無事受信できたか見てみると、
“彰人”の表示。

「アキト?」

「本名はな。今まで通りアキって呼べ。絶対、彰人って呼ぶなよ。基本教えてねえから」

こういう特別な感じって嬉しくなる。

「彰人、かあ・・・」

嬉しくなって名前呟いてみる。

「ところで瑠璃」

「何?」

返事しつつも、名前で呼んでくれたのは初めてカモ・・・なんてこれまた嬉しい予定外な出来事に、顔がほころんだその時だった。

気が付けばアキは目の前にいて、私の腕を掴むと、近くの壁際まで追いやられていた。

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