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みえない鎖

第24章 望まぬ接点

「つきましたよ?」

という言葉で気がつくと、私の住んでる・・・マンションで。

あれ?何時タクシーの運転手に行き先を告げたの?・・・記憶にないまま、お金を払って降りる。

よくよく考えれば、今帰る家はアキの家だったのだけど、お酒+知りたくもなかった事実によるショックで、

考えがまとまらないまま、エレベータに乗り、5階のボタンを押す。

締まる直前で、滑り込む様にエレベータに乗り込む、帽子を目深にかぶった男性に対して、気にすることも無く、

5階に着いたエレベータから降りた。

そして、部屋の前で鍵を開けた時・・・気がついた。

気がつくのが遅かった・・・と。

エレベータに一緒に乗り込んだ、帽子を目深にかぶった男性が、ずっと後ろをついて来ていた事に・・・。

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