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みえない鎖

第26章 歯止めと暴走

「・・・ぁぁ疼いちゃう」

荒い息とともに、いつもは言わない、吐き出されるコトバ。

「どこだよ?」

意地悪く聞いてみれば。

「・・・ココ」

と右手が導かれたのは、唯一身体を覆っている布地が邪魔をしている場所、で、

布が受け止めきる事が出来なかった液体が、中から染み出てて、濡らしつつ、ある。

モット・・・焦ラシテ、ミル?

「ドコ?」

耳元で聞こえるか聞こえないかぐらいの声で囁けば、

「だ・から・・ココッ」

布から染み出す生暖かい液体が、手を刺激する。そして瑠璃の手によって押され、指が軽く食い込む。

「・ぁぁっ」

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