テキストサイズ

みえない鎖

第27章 根回し

キスマーク、つけられちゃうって思ったけど、そうじゃなくて、

アキは私の首筋に顔を埋めたまま、固まってる。

「どうしたの?」

「・・・・・・仕事するより緊張、した」

返ってきた声はとても小さくて、そして少し疲れを帯びている、気がする。

「仕事じゃなかったんだ?」

「ああ、ちょっと根回しに」

「根回し?」

「そう、瑠璃のお母さんから何か聞かなかった?」

!!!

「アキと付き合ってるの?って聞かれた」

「他には?」

「後はアキから聞いて、って」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ